人類にとって小さな一歩

2015/11/09

中国の産業界では、環境保護に対する取り組みが進んでおり、粉塵が大きな課題となるセメントの製造では特に顕著です。アトラスコプコのクローラドリル PowerROC D55はその解決に向け、ささやかながらも、重要な貢献をしています。

中国の中央部、河南省安陽市にあるZhonglian Cement社の工場では、1日あたり7,000トンものクリンカを生産しています。この工場は環境に配慮した近代的な設計のプラントで、搬送システムや保管設備、作業場がすべて密閉されており、大気中に放たれる粉塵が最小限に抑えられています。

周辺の石灰岩砕石場で原材料は産出されていますが、ここでも環境に対する同様の取り組みが行われています。この砕石場で、さく孔、発破、積込、搬送を行っている請負業者がAnyang Yuhao Blasting Engineering Companyです。同社では1日あたり20,000トンもの岩石を発破し、南京のアトラスコプコから提供された2基のクローラドリル PowerROC D55を使用して掘削を行っています。

PowerROC D55の購入にあたり、環境への配慮が大きなポイントとなったことをYuhao社では挙げています。粉塵を抑える性能が優れており、現地の作業環境だけでなく、一人ひとりのオペレータにとってもメリットのある製品です。

さらなる拡大を目指して

この年に採石場で使われたリグは2基で、信頼性の高さという点では、期待に応える結果を残しています。長さ5 mの5本のドリルロッドが20 mのベンチにぴったりと合わせられており、4 m x 4.5 mのドリルパターンに従って140 mmの穴をさく孔します。140 mmという穴の径は、爆薬(ANFO)にかかるコストを大幅に低減させるだけでなく、効率も向上させます。5トンの岩石を発破するために、通常は1キロの爆薬が使用されます。

また、リグの稼働時間は1日あたり8時間です。穴1つのさく孔にかかる時間は約30分で、ロッドの交換には約1分かかります。動作圧力は20 barで、ビットは2,000~3,000 mにわたって使用できます。

砕石場の寿命は30年と推定されており、Zhonglian Cement社では生産ラインだけでなく生産量の拡大も目指しています。これにより、1日あたりの生産量が45,000トンまで増加する可能性があります。

現場マネジャーのマー・ヤンジュン氏は「アトラスコプコに問い合わせる前に、調査と比較を充分に行いました。当社が求めていたのは、常に発展とビジネスの改善を続ける当社を支援してくれる信頼できるパートナーでしたが、アトラスコプコ社はその名声にふさわしい企業だと思います」と話しています。

また、オペレータのワン・グオチャン氏は「オペレータになって約10年になりますが、さまざまな種類のドリルリグを操作してきました。PowerROC D55は設計がシンプルで油圧制御システムを備えているのですが、ほとんどの一般的な問題は自力で解決できるので本当に便利です」と話しています。

「自分では解決できない問題が発生した場合はアトラスコプコのサービス担当者に連絡するのですが、非常に迅速に対応してくれます。2基のPowerROC D55リグは1日あたり7,000トンという当社の生産要件に応えてくれますし、非常に良好に動作しています」

顧客事例 クローラドリル サーフェスアンドエクスプロレーションドリリング部門 海外 2015