リサイクル

意識していなくても、リサイクルは私たちの生活の一部です。ここでは、油圧アタッチメントツールが一般的に利用されている建設・解体資材のリサイクルや、その他のリサイクル工程に焦点を当てましょう。

リサイクル用途

ある現場にて

建設現場でのリサイクルプロセスはシンプルです。建設資材の梱包材と廃棄物はただちに分別された後、リサイクルターミナルに運搬され、そこで再利用のために処理されるか、エネルギーを生産するために燃やされるか、または廃棄されます。
解体現場では、プロセスはより複雑になります。解体方法によっては、実際の解体プロセスの途中で資材の一部を分別して専用の容器に回収することもあります。例えば、屋根の鉄板、鉄柵、木造構造物などです。こうすることで、資材が清潔に保たれ、次の作業がしやすくなります。
複数の建設資材は、建物から搬出される際に分別します。石積みとレンガは分別して破砕し、鉄筋コンクリートも破砕されます。鉄骨は切断して専用のコンテナなどに積み込みます。綿密な計画を立て、慎重に選択しながら解体することで、次の段階で時間と費用を節約することができます。
The Epiroc bucket crusher BC 3700
鉄筋コンクリートは慎重に粉砕され、鋼材をできるだけきれいに取り出せるようにします。鉄は鉄鋼工場に売却して再利用し、コンクリートは移動式クラッシャーやバケットクラッシャーで破砕します。破砕したコンクリートは、新しい建物の埋め戻し材として現場で使用することも、運搬して別の場所で使用することもできます。
Epiroc hydro magnet HM 1500 F application picture
さまざまな資材を分別せずに解体工事を行う場合は、搬出後にマルチグラップルを使って分別を行います。通常、グラップルは油圧ショベルに取り付けられ、オペレーターは複数の資材を各資材毎のコンテナに分別します。油圧式マグネットは、瓦礫から金属を分離し、積み込むために使用できます。

ターミナルにて

リサイクルターミナルでは、より高度な方法と機械を使って分別します。当然ながら、現場ですでに大まかな分別が完了していれば、その方がはるかに簡単になります。通常、ターミナルでのリサイクルプロセスは、グラップルによる粗選別から始まり、木材と鋼材の大半を瓦礫から取り除きます。その後、資材はあらかじめ粉砕され、コンベアで運搬されます。次の分別工程はベルトコンベア上で、次の粉砕機に送られる前に、いくつかの資材を手作業で取り除きます。
Epiroc bucket screener BS 1600 to sort and seperate rocks
粉砕機を経た後、瓦礫から小さく重い資材を分離するトランメルを通過し、その後、軽いものは空気で吹き飛ばします。軽い資材は粉砕と燃焼行程を行い、砂やコンクリートなどの重い資材には事前選別と粉砕をさらに繰り返します。そのプロセスにおいて、複数のマグネットを用いて、資材中に残っているすべての金属を回収します。
The Epiroc SC 6200 steel cutter
鋼材はスクラップ場に運ばれ、そこで細かく切断されるか、またはプレスされて破砕機に合う形状にします。スチールシャー、マグネット、グラップルは、こうした用途で用いる典型的な油圧アタッチメントです。

車両、船舶、列車、飛行機

油圧アタッチメントツールは、他のリサイクル用途にも利用することができ、用途によっては、油圧アタッチメントを必要とする大きな市場が存在します。最大の事業分野の一つは、自動車、トラック、その他の車両のリサイクルです。破砕・溶解して新しい棒鋼やその他の原材料を製造する前に、いくつかの前処理工程が必要であり、油圧アタッチメントツールはこれらの工程に最適です。スクラップ場への積み込みと運搬の際には、グラップルとマグネットが使用されます。ターミナルでは、スクラップはスチールシャーで細かく裁断され、最終的にグラップルやマグネットを使って破砕機に送られます。
The Epiroc SC 6200 steel cutter
鉄鋼リサイクルのもう一つの大きな対象となるのは、列車、船舶、飛行機です。大量の有害物質が含まれたり、価値が高い材料を含むため、多くの規制や制限があります。これらの対象物は複数の材料で構成されており、それが解体とリサイクルのプロセスを難しくしています。油圧シャーは、ほとんどの鉄骨構造を切断でき、機体等の内部に可燃性の資材や液体がある場合においては、火災の危険性を減らすことができるため、この作業に最適なツールです。


技術と工法

1. 分別と分離:

リサイクルの最初のステップは、さまざまな材料の分別と分離です。これは、手作業もしくは自動システムを使用して行うことができます。資材は、紙、プラスチック、ガラス、金属、有機廃棄物など、その組成に基づいて分別されます。

 

2. 機械活用したリサイクル:

機械活用したリサイクルは、リサイクル可能な資材を機械的手段で処理する技術で、広く使われています。これには通常、原材料や製品を製造するための資材の破砕、粉砕、溶解が含まれます。

 

3. アップサイクル:

アップサイクルは、廃棄物を価値や品質の高い製品に変えるリサイクル方法です。アップサイクルは、資材を分解するのではなく、創造的に再利用し、新たな命と機能性を与えるものです。

 

リサイクルで使用される具体的な技術や方法は、リサイクルされる資材の種類や、利用可能なインフラや技術によって異なるので、注意することが重要です。目標は、貴重な資源を回収し、廃棄物を減らし、エネルギーを節約し、廃棄物処理による環境への影響を最小限に抑えることです。

 


安全第一

リサイクルでは、労働者、環境、コミュニティを保護するために安全性を優先することが不可欠です。

 

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環境管理

廃棄物処理が環境に与える影響を最小限に抑え、持続可能性を促進するために、リサイクルの分野では環境管理が極めて重要です。

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