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DM 45を坑内品位制御用に使用するためのリバースサーキュレーションキットを世界で初めて導入

パプアニューギニアのBarrick Porgera金鉱山は、リバースサーキュレーション掘削でアトラスコプコDM 45ブラストホールリグを坑内品位制御用に使用した世界初の鉱山になりました。
坑内品位制御用にアトラスコプコDM 45/50ブラストホールドリルリグを使用できるようになるリバースサーキュレーション(RC)キットは現在現場で正常に稼働しています。
この技術を利用する世界初の鉱山は、パプアニューギニアのポートモレスビーの北西約600 kmの山地にあるBarrick Porgera金鉱山です。
RCキットに対応するために、鉱山のDM45はいくつかの変更を加えてアップグレードされました。当時、オープンピットマネジャーであったCraig Rintoul氏は次のように述べています。「このドリルリグは、中古ドリルに現場で複数の改良が施された世界クラスの機械です。アップグレードでは、新しいリグとRCシステムよりも大幅にコストを削減できます」
キットを取り付けることで、安全性、機能性、メンテナンス性およびコストがすべて向上しました。これまでは、標準的なブラストホールドリルを使用して掘削物からコアサンプルを採取していましたが、これにより孔が汚染されて鉱石の分析が不可能ではないにしても困難になっていました。
採算の合うビジネス
新しいリバースサーキュレーションパッケージにより、地質学者は鉱石をより正確に見つけて分析できるようになり、廃棄物ではなく鉱物資源が豊富な地盤での掘削により多くの時間を費やすことができるため生産性が向上します。Rintoul氏は、「当社の鉱山計画、予算編成、調整も改善され、ビジネスとしても採算が合うようになります」と述べています。
しかしながら、リバースサーキュレーション掘削用の専用開発されたリグがあるのに既存のドリルリグの改造に時間を費やすのはなぜでしょうか。
Rintoul氏は、主な理由として、既存の掘削機械との画一性、部品調達の容易さ、DM運転システムに精通した作業者が簡単に移行できることであると語っています。
さらに、オプションのキットには多数のコンポーネントが含まれており、これらは現場でドリルに取り付けることもできます。サイクロンアームは地面またはプラットフォームの高さからのサンプリングを可能にし、垂直昇降機能を備えています。サイクロンは160度回転するため、地面の高さから安全にサンプルホースの清掃やメンテナンスを行ったり、新しいサンプルホースを取り付けることができます。
サイクロンアセンブリには、サンプルを収集し隔離するための液圧式アッパーナイフバルブと空圧式ロアナイフバルブ、ダンプボックスとコーンスプリッタの間の液圧ヒンジ(簡単にクリーニング可能)、一次および二重サンプルシュートを備えた固定コーンスプリッタが含まれています。すべてのサイクロンおよびサンプル機能は作業者の運転室から容易に制御できます。RCキットはDM45に加えてDMLでも使用でき、孔径114~146 mm(4½~5¾インチ)、最大孔深度44 m(145 ft)に対応しています。

エピロックは、2018年1月1日まで「アトラスコプコ」の商標で操業していました。

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