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2016年6月10日
操業開始に向けて、ニューファンドランド・ラブラドール州スプリングデールにあるSpringdale Forestry Resources社とSpringdale社のダイアモンド採掘部門がこの地域の探査を請け負うことになりました。同社は2013年以降、200~250メートルの深さの穴を約250個掘削しています。地質は塊状あるいは褶曲した流紋岩や花崗岩が層を成す火成岩であるため、探査掘削には困難が伴います。Springdale社の掘削担当者アルヴィン・バートン氏はこの地質の多様性を指摘し、「地盤は破砕されていてたくさんの隙間があります。岩石が割り砕かれた層であるため、掘削は容易ではありません。硬い地層に当たったかと思えば、18メートルの隙間に出くわすといった状況が、あちらこちらで起きます」と言っています。このような問題に直面したSpringdale社は、アトラスコプコと協力して新しい探査ビットを開発することを考案しました。新しいビットには、比較的軟性の層を掘削しながら花崗岩にも対応する切削構造が求められました。こうして完成したのが、現在世界中で販売されているAzureです。
"このビットがあれば、推量で作業したり、1つの層で異なる製品を試したりする必要がなくなります。お客様とのやり取りから、この素晴らしいツールが開発できたことを嬉しく思います。"
AGS鉱脈で発見された880万トンの蛍石の現在の埋蔵量が、鉱山の11年間の運営をサポートする予定です。テアフェアとブルービーチ鉱脈でも同じくらいの埋蔵量が見込まれるため、今後の継続的な探査によって鉱山事業がさらに拡大する可能性があります。
蛍石は、多くの製造プロセスで使用される重要な工業鉱物です。アルミニウムや鋼鉄の精錬に不可欠で、冷却材やリチウム電池にも使用されています。蛍石から抽出されるフッ素は、薬品、医療、消費者製品に使用されています。
バートン氏は以前は約8年間、別のメーカーのビットを使っており、それに満足していました。その領域の掘削の大半には、中硬岩用のビットが採用されています。Azureシリーズのビットは中硬岩の全範囲に対応するように開発されました。
Springdale社がアトラスコプコと共同で最初に開発したのは10本の排水溝が付いた13 mmのクラウンでした。さまざまな構成を研究した結果、今では多くのサイズと形状のビットを提供しています。同社の現場用のAzureビットは、NO. ECF 13MM、10WW P/N 3760920076です。バートン氏は、Azureのビットを使うときは作業の仕方が変わると言います。「水の与え方が違って、スティック部分への供給が少なくて済みます。他のビットの5分の4または6分の4くらいです」。
この変化はバートン氏には有利に働き、この新しいビットを使用して社内で数々の新記録を打ち立てています。同氏の1回のシフトでの最長記録は10時間で108メートルです。さらに週合計でも500メートルというSpringdale社の記録を持っています。平均的なシフトでのAzureビットの掘削距離は42~45メートルですが、他社のビットではシフト当たり30メートルしか進まないだろうとバートン氏は言います。バートン氏は作業しやすい良質な岩石であれば着実に掘り進めることができ、「12時間のシフトで花崗岩を60メートル掘削し、1日シフトのときは12時までに流紋岩を30メートル掘り進みました。Azureは花崗岩を素早く切削し、流紋岩をまるでバターのように切削します」と語っています。
時には慣例に反して、回転、圧力、水の使用量を変えることもあると同氏は言います。「ある程度作業したら休ませる必要があります。研磨している場合は、圧力を落としたり、水を止めてやれば、トルクが上がり、ちゃんと切り込んでくれるのです"。バートン氏はビットの耐久性にも満足しています。「ビットは価格が高く、コストを無駄にできません」と言うバートン氏は、他社のビットでは250メートルしか進めない岩石を新しいビットでは800メートルも掘ることができました。
「作業する人間がビットに順応して、スイートスポットを見つける必要があります。状況を正しく見極められないと、クラウンが脱落する恐れがあります。使いこなせるようにならなければなりません」とバートン氏は言います。あれこれ細かな質問を尋ねられたバートン氏は笑ってこう付け加えました。「掘削作業員は自分の秘技をすべて明かしたりしないものです。しかしこれだけは言えます。このビットは脱落しにくく、さく孔も優れており、他のどの製品も上回っています。理想のビットです」。
"12時間シフトで花崗岩を60メートル掘削し、1日シフトのときは12時までに流紋岩を30メートル掘り進みました。Azureは花崗岩を素早く切削し、流紋岩をまるでバターのように切削します。"
Springdale Forest Resources社は、創業時の事業である木材伐採から 中子型の製造、自社製リグを取り付けたトラックキャリアの構築まで、多岐にわたる事業部門で合計300名を超える従業員を抱える総合企業です。自社のビジネスと従業員をサポートする携帯電話会社まで保有しています。ニューファンドランド島では自前で賄うことが求められるからです。同社は安全性と品質に関するいくつもの賞を受けており、従業員からも彼らが勤務する地域コミュニティからも尊敬されています。Springdale社のダイアモンド採掘部門は地質工学やコア採取を目的とした掘削プロジェクトを実施しており、2006年以降は掘削事業が拡大して会社全体の事業の20 %を占めるようになりました。
掘削担当マネジャーのケビン・レギュラー氏は、ケーシングのロッドやチューブ、継続的に稼働するために必要なその他のものの在庫を含め、アトラスコプコのサポートが非常に役立ったと言っています。またゼネラルマネジャーのティム・ヤング氏も「これからもアトラスコプコとともに当社の掘削事業を拡大していきたいと考えています。電話をしたら5分で応答してくれるか、当社のオフィスに来てくれるのですから」と述べています。
オーストラリア・クイーンズランド州の鉱業請負業者であるDDQ社は、新しいアトラスコプコPit Viper 235ロータリドリルリグを追加して以来、燃料費を大幅に削減できました。これを実現したのはクラッチです。
パプアニューギニアのBarrick Porgera金鉱山は、リバースサーキュレーション掘削でアトラスコプコDM 45ブラストホールリグを坑内品位制御用に使用した世界初の鉱山になりました。
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