クウェート砂漠を掘削するPowerROC T25 DC

すばらしい新世界

2019年8月29日

一国に混乱と破壊をもたらす最悪の事態が戦争です。中東の小国クウェートはサウジアラビア、イラク、そしてペルシャ湾に囲まれ、長年にわたり破壊の標的にされてきましたが、90年代中頃から再建が進み、新しい都市が続々と開発されています。
首都クウェート市は国内最大の都市です。South Al-Mutlaa住宅プロジェクトの建設地までは車で45分。エアコンの効いた車から降りると50℃の熱が押しよせます。実際、ここでは高温のため政府によって夏季の午前11時から午後4時まで屋外での労働が禁止されています。そのため、このような現場の作業は主に夜間と早朝に行われます。

この地球上で最も乾燥した人を寄せつけない砂漠で、何もないところから新しい都市が建設されています。South Al-Mutlaaには最終的に400,000件の住宅が建設され、学校が116、モスクが156、48の小規模市場と12の公共医療センターなどが建設される予定です。

何もない場所でこの規模の新しい都市を作るには、男女ともに勇敢な人材が必要で強力なパートナーシップが求められます。すばらしい新世界の建設には、勇敢な建設業者が必要です。中国のChina Gezhouba Group Co.(CGGC)社はまさに「勇敢」な企業で、世界の各地で記録的な実績を上げています。彼らがSouth Al-Mutlaa住宅プロジェクトで手がける整地作業は道路やパイプラインなどのインフラだけでなく、住居やその他の建物のためにも重要な作業です。
砂漠の現場で整地をするには岩石を除去しなければなりません。岩質は主に軟岩から中硬岩で、岩種は石灰石や砂岩、斑れい岩までさまざまです。このような地形での従来の削岩作業には掘削機が用いられてきましたが、現場を調査して効率性を考慮した結果、CGGC社はクウェートの歴史でも誰も手がけなかった方法を採用しました。

それはクローラドリルでした。

このような地形と用途で掘削と発破による岩石掘削はこれまでに例がありません。このため、CGGC社にとって高性能で操作性に優れメンテナンスがしやすい機器を選ぶことが重要でした。そこで選んだのがエピロックのPowerROC T25 DCです。掘削作業のために6基購入しました。

これらのPowerROC T25 DCは横並びで指定された掘削パターンを進み、直径76~89 mm、深さ2~12 mの穴が掘られます。クウェートで最大の発破作業は毎日6回、夏季には金曜を除いて毎日2~3度の発破がかけられます。ドリルリグはそれぞれ4名のチームが担当し、2名のオペレータと2名の補助員が2交代制であたります。補助員は、キャビン外でドリルビットの交換や削孔などの準備をします。

住宅プロジェクトを担当するCGGC社の副ジェネラルマネジャー、チェン・ユンフェイ氏が、プロジェクトにPowerROC T25 DCを選んだ理由を述べています。

"このプロジェクトでエピロックのクローラドリルを選んだ理由は難しいことではありません。エピロックは世界で非常に有名なメーカーだからです。"

Cheng Yunfei, CGGC社副ジェネラルマネジャー(South Al-Mutlaa住宅プロジェクト担当)
焼けるような暑さの砂漠の真ん中に新しい都市を建設する作業は従事するだけでも困難なことです。この国でこれまで用いられなかった掘削方法を導入しても、作業の難しさは変わりません。6基のPowerROC T25 DCドリルリグは、エピロック製品が十分に浸透していないクウェートで初の導入となりました。

「ここでドリルリグを使うのは初めてなので、当然ながらいくつか課題に直面しました。しかし、エピロックの協力で問題を解決しながら進めています」と語るのはCGGC社掘削・発破部門副マネジャーのヤン・ボー氏です。

同氏は特にPowerROC T25 DCが同地で他の業者が使用する他社製品よりも一日あたりの掘削距離の面で優れていることを喜んでいます。オペレータが機器に簡単に習熟できることにも満足のようすで、プロジェクトに雇われたオペレータの多くはこれまでにクローラドリルを操作したことがありません。オペレータは日ごとに入れ替わって操作することから、機器を快適に使用できることが非常に重要です。
Three PowerROC T25 DC drill rigs on the South Al-Mutlaa Housing Project with operators discussing
「操作は簡単に学習できます。1週間のトレーニングでオペレータが操作を開始できます。機械操作に補助員を加えることで、さらに効率化できます。」

ヤン・ボー氏は続けます。「その他のメリットは、クローラドリルの日常メンテナンスが容易なことです。予備部品の入手が少し遅れることがありましたが、サービスを依頼するとすぐにエピロックが来てくれました。」
Cheng Yunfei, GCCG Deputy General Manager for the South Al-Mutlaa Housing project

チェン・ユンフェイ、CGGC社副ジェネラルマネジャー(South Al-Mutlaa住宅プロジェクト担当)

チェン・ユンフェイ氏もヤン・ボー氏と同じく、「中国でも多くの他社が採用する有名なドリルリグサプライヤであるエピロックとの仕事に確信が持てます。全般にエピロックが提供するアフターマーケットサービスに満足しています。もちろん改善すべき点もありますが、このようなプロジェクトにはつきものです。」

同氏はさらに続けます。「掘削・発破部門の同僚が勧めるエピロックから6基のPowerROC T25 DCを購入したことに後悔はありません。これまでにも世界各地のプロジェクトでエピロックとアトラスコプコとの長いつき合いがあります。彼らの機器と強力なパートナーシップにとても満足しています。」

今回のように市場で初めての機器をまったく新しい都市の建設に使うプロジェクトでは、強力なパートナーシップが不可欠です。両社がこのような関係を構築するためには、同様の価値を共有する必要がありますが、CGGC社とエピロックはまさにその典型でした。

クウェートの砂漠にあるCGGC社の現場オフィスの壁には次のように書かれていました。「フェアで正直なWin-Winの関係」

海外 PowerROC T25 DC 2019 地上工事と砕石 サーフェスアンドエクスプロレーションドリリング部門 顧客事例