ポルトガルの闘牛場跡地の基礎工事で活躍するEpiroc HB 3100油圧ブレーカ
リスボンの西約35 kmに位置するポルトガルの港町、カスカイスでは、プラサ・デ・トウロス(闘牛場)跡地で高級不動産開発が進められており、カスカイスで最もエレガントな地区の1つに高級マンションが建設されています。この開発の一環として、Restradas社は建設予定地に深さ12 mの基礎ピットを掘削しています。
この建設プロジェクトは他のマンションからわずか数mしか離れていないため、岩盤の破壊に従来の発破方式を使用することができません。プロジェクト管理者は100,000 m3 の非常に硬質で堅固な石灰岩の除去に、発破方式に替えて油圧ブレーカを使用する決定を下しました。
この作業には複数の異なる油圧ブレーカを搭載可能なRestradas社の大型掘削機が使用されました。この36トン掘削機には、このような作業の過酷な要件を満たす油圧ブレーカが必要となります。そこで、同社は適切な油圧ブレーカの供給を受けるため、エピロックポルトガルと契約することにしました。
1995年4月、フェルナンド・フェレイラ・メロ氏によってペニャフィエルに設立されたRestradas社は、土木、取り壊し、掘削、廃棄物リサイクル、骨材の生産およびマーケティングを専門としています。同社には、このようなさまざまな分野の大規模プロジェクトで実績を挙げてきた専門性があります。
Restradas社は、エピロックのプレミアムシリーズの油圧ブレーカの高い生産性と、破壊分野での長きにわたる成功の歴史を熟知していたため、3,000 kg HB 3100油圧ブレーカをContiLube® IIおよびインテリジェント保護システム(IPS)とともに購入することにしました。この装置はDustProtectorシステムを搭載しており、カスカイスの石灰岩のように極めて堅固な岩石の破壊に最適です。
このドイツ製ツールには、その他にも多くの機能があり、こうした特定の工事に最適な機材です。HBブレーカの全部品は堅牢な設計と長い耐用年数を誇り、ピストンの逆戻りエネルギーを利用した自動潤滑システムContiLube® IIまたはEnergyRecoveryシステムは、搬送車両の摩耗と振動を軽減します。さらに新しいIPSシステムにより、油圧ブレーカが常にAutoStartモードで開始されます。チゼルと対象物の間の接触圧力が上昇し、AutoControlがショートピストンストロークからロングピストンストロークに切り替わると、IPSは自動的にAutoStopモードに切り替わります。チゼルが対象物を貫通すると、ブレーカが自動停止して、空打ちを防ぎます。これらすべての機能により、この油圧ブレーカは非常に過酷な工事における必須の機材となっています。