ボードーでのダイナミックなトンネル掘削

ノルウェーのボードーでは、連絡道路が新設されています。請負会社のVeidekke社が道路とトンネルの両方を建設しており、トンネル開発がアトラスコプコの新機能により簡単になりました。
2名がエピロックBoomerドリルリグの前にいます。
ボードーは成長著しく、インフラ基盤が十分ではありません。インフラ基盤開発プロジェクトの滞りを緩和するため、ボードー市、ノールラン郡評議会、ノルウェー道路管理公社は「Bypakke Bodø」プロジェクトを開始しました。このプロジェクトは、これまでにノルウェー北部で実施されたインフラ整備プロジェクトでも最大のもので、100を超えるサブプロジェクトで構成されます。国道80号線新設が、インフラ整備プロジェクトの中心で、Veidekke社は延長3.5 kmの4車線道路を請け負いました。このうち2.8 kmは複線トンネルで、50万立方メートルの岩石を掘削することになります。 
プロジェクト期間を通じて、Veidekke社はアトラスコプコの新機能Dynamic Tunnelingパッケージ(DTP)を利用しています。DTPは、トンネル切羽掘削現場でカスタムの掘削計画を作成できるソフトウェア機能です。オペレータはドリルリグにトンネル外形をドリルルールファイルとともにダウンロードするだけで、ドリルリグで掘削計画を作成できます。掘削計画のために、事務所とドリルリグ間を往復するのはもはや不要です。掘削計画はトンネル各部個別に作成されるため、トンネル開発の精度が向上します。
- 今日のトンネルプロジェクト、特に都市部の大規模プロジェクトでは、断面に違いがあります。そのため掘削プランが大きく変動します。Dynamic Tunnelingパッケージがあれば、こうした変動はなくなります。掘削計画をトンネル切羽掘削現場のドリルリグで作成できます。こう説明するのは、アトラスコプコBoomer製品マネジャーのヨハン・ジョンソンです。アトラスコプコのお客様のVeidekke社とボーデーのRV80プロジェクトは、Dynamic Tunnelingパッケージのパイロットプロジェクトです。
- アトラスコプコと共同開発のDynamic Tunnelingパッケージはうまくいきました。アトラスコプコは当社のフィードバックにすぐに対応して、プログラムを調整してくれました、Veidekke社地下測量技術マネジャーのジョン・アンドレ・ニールセンはコメントしています。
- 現在、ニッチはドリルリグのオペレータが手動で作業しています。これが大きすぎることもあれば、小さすぎることもあります。Dynamic Tunnelingパッケージを使えば、掘削作業の精度が向上します。リグで直接掘削計画を変更することもできます。さらに、切削やさく孔もできます。事務所で変更作業を実施するよりも、トンネル掘削現場のほうがより柔軟に対応できます
今日のトンネルモデルはすべて3Dモデルです。これまでモデルをUnderground Manager(計画作成とドリルリグデータと情報の報告作成に利用したアトラスコプコのソフトウェア)にインポートして、掘削プランはUnderground managerですべて手動で作成していました。Dynamic Tunnelingパッケージでは、3Dモデルのインポートは必要ですが、Underground Managerでルールセット(ルールファイル)をセットアップするだけで済みます。その後、ルールセットと3DモデルはUSBかWiFi接続で送られます。その後、ドリルリグでナビゲーションに従って、トンネルモデルをもとに独自の掘削プランを作成します。そのため、必要な断面と大きさどおりに、常に高い精度で掘削プランを作成できます。
Veidekke社オペレータのケント・シメンセンは、Dynamic Tunnelingパッケージをテストして、以下のようにコメントしています。
「Dynamic Tunnelingパッケージはとても使いやすく、キーを2回押すだけで、起動します。トンネルの曲線をとても正確に作成できます。最終成果は図面と全く同じです。Dynamic Tunnelingパッケージによって、トンネルの仕事がとても簡単になりました」
トンネルと国道80号線は2019年に完成予定です。インフラ基盤開発プロジェクト「Bypakke Bodø」は2022年に完了予定です。

Dynamic Tunnelingパッケージ - 現場で掘削プラン作成

オートメーション対応

これは一大事ではありませんが、小さなことが数多くあります。この小さなことは「オートメーション対応」です。つまり、全自動の製品ばかりではなく、採鉱または建設現場で実施中の作業や現在のオートメーションレベルに応じて、異なるステップでオートメーションを導入できます。自動化対応コンセプトには、データモニタリングや製品機能制御から、計算に基づく最適化や全自動化まで、4つのステップがあります。各ステップを操業の各部に適用すれば、小さなことが大きな成果につながります。そして、これこそが一大事です。
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エピロックは、2018年1月1日まで「アトラスコプコ」の商標で操業していました。

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