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研磨と防音による全体的な経済性向上

2018年12月12日

ラウマ港では現在、拡張プロジェクトが実施されています。水域を掘削し、盛土して、港湾内に作業現場が作られています。この掘削作業は、Vilppulan Kivijaloste社が実施しています。騒音を抑えるエピロックSmartROC T40ドリルリグの採用により、1日当たりの掘削時間が延長されたほか、Grind Maticビット研磨機によって掘削コストの節約も達成されました
SmartROC T40 Atlas Copco brand
ラウマ港拡張の完了まで、総掘削面積は約6.2 haにもなります。契約は5月に始まり、来年9月末に満了予定です。今回のプロジェクトは、Vilppulan Kivijaloste社にとって初の港湾拡張プロジェクトというわけではありません。ハンコ港では、現在配管工事が最終段階に入っています。その前には、コトカ港拡張に携わりました。

掘削工事には、昨年初頭に発売された、騒音を抑えるエピロックSmartROC T40ドリルリグが採用されました。「すばらしいパッケージです」と、掘削作業員のアリ・パーコネン氏は熱を込めて語ります。燃料総消費量は掘削1 mあたり0.38リットルと、極めて省エネです。GPSベースのホールナビゲーションユニット装備で、高い精度で目標の位置と方向にせん孔できます。騒音を抑える設計により、ドリルリグは極めて静音です。そのためVilppulan Kivijaloste社は、フィンランド環境研究所より、ラウマ港の掘削作業を1日2時間延長する許可を得ることができました。ゼネラルマネジャーのカリ・マキパー氏は、静音にはメリットしかないと指摘します。港湾と住民の期待に応えるばかりでなく、ドリルロッドの破損などの異常音もはっきりと聞こえるため、掘削作業員の期待にも応えています。
Vilppulan Kivijaloste社オペレータのアリ・パーコネン氏(左)とエピロックフィンランドセールスマネジャーのカリ・エルッコ(右)

Vilppulan Kivijaloste社アリ・パーコネン氏とエピロックフィンランドのカリ・エルッコ。

8月に入り、エピロックのGrind Matic RH3ビット研磨機がVilppulan Kivijaloste社のドリルリグに取り付けられました。3週間使用して、アリ・パーコネン氏は良い感触を得ていました。その主な理由として、装着後、ドリルビット1個で50 m掘削できる点があります。そのため、1日当たりの掘削距離は平均450 mにも及びます。エピロックのT45ドリルストリングに70 mmのPowerbitを装着して使用しています。掘削中にスムーズに研磨でき、ゲージボタンの研磨にもほんの数分しかかかりません。ビット研磨機の装着により、摩耗したビットも元のプロファイルに復元でき、ビットの耐用期間中、さく孔性能が維持されます。同時に、ビットの耐用期間も50~100 m延長されます。「総合的な経済性の観点から、大幅な節約を実現できました」と、カリ・マキパー氏は研磨機の使用体験を高く評価しています。

Vilppulan Kivijaloste社では、使用体験が良好であったことを受け、SmartROC T40ドリルリグを追加でもう1台発注し、11月に納品される予定です。新しいドリルリグには、ビット研磨機、消音キット、GPSナビゲーションなど、同じアクセサリが装備されます。

フィンランド SmartROC サーフェスアンドエクスプロレーションドリリング部門 SmartROC T40 顧客事例 2018