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ブラックマウンテンの山並み

ブラックマウンテンのクリップスプリンガー

2020年12月22日

南アフリカ西部の北ケープ州に、小さな鉱山町のアッヘニアイルズがあります。この町は、同名の農場に1976年にできました。この地域の地質は、南アフリカでも最も多様性に富んでおり、国内最高の卑金属埋蔵量を誇っています。ここでは主に亜鉛、銅、鉛が採掘されますが、銀も埋蔵されています。
Hall Core Drilling社は探査掘削請負業者で、アフリカの複数の国で作業を実施しています。この企業は2000年に設立されましたが、操業当初にはドリルリグ1機しかありませんでした。現在では36機のドリルリグを保有、従業員約250名を雇用しています。アッヘニアイルズでは、ブラックマウンテンで卑金属を探索しています。

ブラックマウンテンに登ると、別の惑星のような光景が広がっています。点々と山がある以外、広大な平地が広がっています。大地は乾燥して、赤みがかっています。季節や降雨量にもよりますが、この地域はほぼ不毛です。運が良ければ、レイヨウの一種のクリップスプリンガーを見ることができます。この過酷な環境に適応して、クリップスプリンガーは山道をうまく登れるよう進化しました。この特徴は、ブラックマウンテンで活躍する探査用サーフェスドリルリグにもつながります。
この現場には複数の山が連なり、斜面の間に谷が形成されています。1つの作業現場では、ドリルリグ2機が稼働しています。1機は谷側で、もう1機は山側で稼働しています。谷側で稼働するリグは、旧型のエピロックBoyles C6Cサーフェスドリルリグです。このリグは通常、数日かけて200 mの深さをせん孔した後、別の現場に移ります。孔の深さと孔間の距離は、現場担当の地質専門家の判断により決まります。判断のもととなるのは、4名のドリル作業員が掘削したコアサンプルの分析です。このチームは、順調に稼働する機械のように、同時に作業を進めます。2名のアシスタント、コアライター、それぞれの作業を遂行するオペレータの様子は、優れた振付師によるバレエを連想させます。
山側の掘削現場では、エピロックの新型Boyles C6Cドリルリグが使われています。この機種には2ギアのDurahead回転ユニットが、スウェーデンの工場出荷時に標準で装備されます。このリグドリルは深さ約400 mまでせん孔できます。

"この現場で使われているリグは、あらゆる標準に準拠しています。新型のDurahead回転ユニットは、従来よりも改善されており、リグ全体も強度が高まり、設計が改善され、不具合も抑えられます。このリグを導入すれば、収益が大幅に改善されます。"

Hennie Eybers ,現場監督、ホールのコアドリリング
マリー・ベルグマンは、エピロックのBoylesシリーズ担当グローバル製品マネジャーです。この現場でリグ装備の新しい回転ユニットが性能を発揮していることをとてもうれしく思っています。

「Durahead回転ユニットには数多くの利点があります。これは主に、チェーンがないことによるものです。ハイとローのギアがあるだけなので、操作が非常に簡単です。ギアボックスから水と泥が入らないよう防ぐ効果的なシール性能を備え、信頼性が大幅に向上します。さらに、この回転ユニットは、7つのグリースフィッティングと潤滑油フィルタがうまく配置されており、保守も簡単にできます」と、マリーは説明します。

「回転ユニットの装備は大きな改善です」と、エピロック製品スペシャリストのグラント・ベンソンは指摘します。「この製品ではメンテナンスが非常に楽で、南アフリカでは、ほとんど故障が発生しませんでした。このような現場では、信頼性が重要な要素です」。
ムフォ・コバネは、山側でBoyles C6Cを使って作業するコアライターです。谷側のメンバーと同様、彼も専任ドリル作業者グループの一員です。コアライターはドリルリグが期待通りの性能を発揮しているかを確認するほか、地下から採取したコアサンプルを担当します。

ムフォは、採取したサンプルを特殊設計のボックスに入れ、各サンプルにラベルを付けて、作業の進捗を追跡し、地質専門家が分析しやすいようにします。

「このリグには欠点がありません。すばやくロッドトリップができ、ロッドを楽に分割できます。また、コントロールパネルとディスプレイも気に入っています。ここにリグの状態に関して知っておくべき情報がすべて表示されます。全体的に、このリグには満足しています」と、ムフォは言います。
では、Boyles C6Cと南米の山を駆け上がるクリップスプリンガーの共通点とは何でしょうか。山側の掘削現場の平均斜度は27°です。最も急な斜面は29°にもなります。強力なトラム性能を備えるため、Boyles C6Cは急斜面でも確実に作業を遂行します。

まさに、ブラックマウンテンを駆け上がるクリップスプリンガーのようです。
南アフリカアッヘニアイルズの山側急斜面で稼働するBoyles C6C

Boyles C6C 海外 南アフリカ Boyles C6 サーフェスアンドエクスプロレーションドリリング部門 顧客事例 2018