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安全な穿孔作業

遠隔制御により、危険地帯に入ることなく作業ができます

2020年8月11日

チリのエルソルダード鉱山で、作業員を落盤などの危険にさらすことのない掘削方法を探していたAnglo American社が見つけたのが、エピロックのソリューションでした。BenchREMOTEは地表の掘削作業を遠隔操作で行えるオペレータステーションです。

Anglo American社はそれまでにも、落盤や過酷な天候条件による危険を減らすために、エルソルダードの鉱山に遠隔操作機器を導入することを模索していました。


エピロックのベンチリモートシステムは、地表ドリルリグの遠隔操作を可能にし、不可欠な作業として鉱山の最も危険な場所で行う必要があるプレスプリットドリリングに最適であることが証明されています。 マイニング&コンストラクション部門は、 アングロアメリカン社のエルナン・ロドリゲス氏とエピロックのフランシスコ・カンポス氏とともに座り、鉱業企業が直面する課題に、エピロックが解決策を導入できた理由について聞きました。

 

 

アングロアメリカン社がエルソルダード鉱山で抱えていた課題は?

 

エルナン・ロドリゲス氏(以下「HR」): 「エルソルダードは険しい斜面に位置する露天掘りの鉱山のため、常に地形メカニズムの条件に対処できる革新的な技術を必要としていました。」

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これらの条件を克服できましたか?

 

HR: 「私たちは潜在的な落石を検出するレーダーシステムを備えていますが、通常、岩が動く速度によっては、落石が発生するまでに数時間、数日、さらには数週間かかることもあります。 そのため、こうした区域にも、ドリルリグを配備可能であった期間があるわけです。

 

しかし、私たちは、従業員をいかなるレベルのリスクにもさらしたくありません。 そこで2年前、私たちは問題を改めて検討したところ、このような期間中、リモート制御のドリルリグを使用することで、こうした 区域で作業を継続可能であることに気が付きました。

 

現在では、リモート制御の油圧ショベルを配備しており、ブルドーザーの導入も検討しています。」

 

エピロックがベンチリモート技術を開発した理由は?

 

フランシスコ・カンポス氏(以下「FC」): 「まさにエルナンが話したような問題のためです。 エピロックのベンチリモートシステムでは、キャビンに設置されているものと同じコントロールとディスプレイ、および複数のビューを提供するライブフィードを使用して、最大100メートルの距離から最大3台のドリルリグを操作できます。 自動化によって生産性が増し、モーターの管理がしやすいことから燃料消費が減らせます。最も重要なのは、作業員が危険地帯に入らずにすむことです」

エピロックに連絡をしたのは、何がきっかけでしたか?

 

HR: 「エルソルダードで重要な作業の1つとして、発破時に法面のクリーンカットを確実にするためのプレスプリットがあります。 しかし、これにはピットの壁に接近した作業を伴い、オペレーターが落石にさらされる可能性があります。 アングロ・アメリカン社のロス ブロンス鉱山で、遠隔操作穿孔をした経験があり、それがエピロックに連絡をした理由でした。」

 

チリでベンチリモートを導入した結果はどうでしたか?

 

FC: 「エルソルダードよりも前に、チリのいくつかの鉱山でベンチリモートを導入していました。 最初は、使いこなすのが難しいと感じました。 リグが動作するまでに1か月かかりましたが、今では、適切なスキルセットを持つ経験豊富なチームを確立できました。 エルソルダードでは、最高の技術者のうち、鉱山の近くに拠点を置く1人を派遣して、導入をサポートしました。」

 

HR: 「いつでもサポートチームに支援を要請できたことは、大きな助けになりました。 一度、真夜中にシステムに障害が発生したとき、彼らに電話をかけると、彼らはそれを解決してくれました。 私たちは契約を延長し、当社の全担当者がBenchREMOTEのトレーニングを受けられるようにしました。」

 

オペレーターは新しいシステムにどのように適応しましたか?

 

HR: 「最初は、ほんの数人の従業員のみが参加しました。 彼らは、新しいものを試してみたかったのです。 システムが設置された場所に、いくつかの問題がありました。 今では、トラックの上に設置できています。

 

特に、テレビゲームで遊びながら育った若い従業員たちは、とても素早く慣れていきました。 彼らにとっては自然なことでした。」 FC: 「そのとおりです。しかし、一部の従業員は、新技術による変化に抵抗を感じています。 もう一つの側面は、作業環境です。 リグでの作業中、オペレーターはほこり、騒音、振動にさらされますが、これらはどれも、遠隔操作時には感じることはありません。 誰もが、この点を高く評価しています。」

ドリルの運転状況はいかがですか? どのような影響がありましたか?

 

HR: 「私たちは、リスクのある鉱山区域で、従業員をリスクにさらすことなく、リグを使用できています。 これにより、困難な地質条件や気象条件でも、作業を継続することができました。

 

例えば、太平洋からは、1年に平均34日の海霧が降り注いでいます。 しかし、リモート制御設備があれば、通常どおり作業可能です。」 FC: 「もう1つの利点は生産性であり、時間が経過することで生産の一貫性も高まります。

 

オペレーターがシフトを開始するとき、彼らは仕事への熱意に満ちあふれていますが、時間が経つにつれて、パフォーマンスが低下するのは正常なことです。 しかし、プロセスが自動化されていれば、せん孔速度はシフト全体を通じて一定です。」

このプロセスでエピロック製品を使用した感想は?

 

HR:「今回のコラボレーションは、両社の関係において重要な意味があり、私たちは、このシステムが提供する可能性を探求し続けて、作業の安全性を向上させることを期待しています。」

BenchREMOTE 露天採鉱および砕石 海外 2019 サーフェスアンドエクスプロレーションドリリング部門 顧客事例 遠隔操作の掘削

エピロックは、鉱業およびインフラ産業における世界的な生産パートナーです。 エピロックは、最先端技術により、革新的で安全かつ持続可能なドリルリグ、岩盤掘削や建設向けの設備とツールを開発・生産しています。 また、自動化と相互運用に関する世界最先端のサービスとソリューションも提供しています。 エピロックは、スウェーデンのストックホルムに拠点を置き、2018年の売上は380億スエーデンクローナ、熱意のある14,000人を超える従業員を雇用し、150か国以上でお客様とサポート・協力関係を築いています。

 

詳細は、www.epirocgroup.comをご参照ください。サーフェース&エクスプロレーションは、エピロックの一部門です。 世界中の土木および地盤工学、採石場、地表および地下鉱山におけるさまざまな用途向けに、岩盤・探査掘削設備を開発、製造、販売しています。 エピロックは革新的な製品設計とサービスサポートシステムに力を入れており、お客様に付加価値を提供しています。 主な生産拠点は、スウェーデン、イタリア、インド、日本、中国にあります。 事業本部はスウェーデンのオレブロにあります。