Diamec Smart 6、トルコでダイナミックに稼働開始

2019年11月5日

トルコの金鉱、エピロックのスマート採鉱に投資

トルコの鉱山では、スマートな採鉱技術が続々と導入され、エピロック機器による変革が進んでいます。 

 

トルコのTüprag Efemçukuru金鉱では、トルコ国内初のスマート地下探査掘削作業機器が導入されました。この鉱山は、新技術とデータを活用した最先端の採鉱で知られていますが、最近エピロックのDiamec Smart 6ドリルリグを導入し、地下探査作業の効率がさらに向上しました。

 

2012~2013年から現場で稼働してきた3基のリグに新しいリグが追加されると、鉱山の品位管理が新たなレベルまで向上しました。地質監督者のムスタファ・オズカイハン氏は次のようにコメントしています「Diamec Smart 6は、模範的鉱山を目指す当社のビジョンにぴったりで、探査から生産までのあらゆる工程に最適です」。

 

オズカイハン氏はさらに続けます「当社では2012年からDiamec PHC 6リグを使ってきましたが、スマート技術には対応していませんでした。しかし、今や当社は大きく前進し、Diamec Smart 6に投資する決断は当然の選択でした」。

鉱山とワインの町

イズミール市南部のメンデレス山にあるTüprag Efemçukuru鉱山は、Tüprag Metal Madencilikグループが所有する2つの鉱山のうちの1つです。2011年から操業しているEfemçukuru鉱山には約360万トンの埋蔵量があり、年間50万トンを産出しています。注目すべきは、この鉱山がブドウとワイン生産で有名な地域の中にあることです。そのため、厳しい監視のもとに操業が行われており、現地の農業および環境に関する法規制をすべて遵守することが義務付けられています。

 

地質監督者のムスタファ・オズカイハン氏は、Diamec Smart 6導入により、品位管理分析の精度が向上し、今後約1年半の短期生産計画に必要な情報が提供されていると説明しています。また、オズカイハン氏は、Diamec Smart 6のスマート技術によりコストが抑えられ、生産性と操業効率がいずれも向上したと言っています。

1日の掘削距離を9 m延長

一例として、オズカイハン氏はリグの自動掘削機能を挙げています。この機能により、シフト交代時や休憩中にも自動的に掘削できるため、彼は1日の掘削距離を9 m延長できたと推定しています。

 

さらに、リグは掘削パフォーマンスを連続監視して、コントロールパネルのタッチスクリーンにデータを表示することができます。そのため、掘削現場監督は掘削中にすばやく決断を下すことができるとともに、Exploration Managerツールを使用して、後ですべての掘削パラメータを詳細に分析できます。

 

掘削データと稼働データをすべてリグコントロールシステムに記録して、USBフラッシュドライブでExploration Managerにエクスポートすると、コンピュータ上で再検討することができます。この品位管理分析により、オズカイハン氏のチームは、パフォーマンス改善が可能な領域をより詳細に特定することができます。

 

また、掘削パラメータをすべてプログラムできるため、オペレータは掘削箇所から離れて安全な距離から掘削を監視できます。ただし、Diamec Smart 6の購入を決めた理由はスマート採鉱だけではありません。整備、保守、オペレータのトレーニングにエピロックの緊密な協力を得られるという点も大きな要因でした。

 

オズカイハン氏はさらに説明を続けます「リグが最高のパフォーマンスを発揮するよう、当社は整備を非常に重視しています。エピロックは、導入段階でオペレータのトレーニングと同時にメンテナンス担当者のトレーニングを提供してくれました。さらに、オペレータがこれまでにDiamec機器を使用した経験があることも、大きなアドバンテージでした」。

 

オズカイハン氏は次のように結論付けています「Diamec Smart 6導入により、安全かつ効率的で低コストの生産が実現しました」。

 

エピロックは、2018年1月1日まで「アトラスコプコ」の商標で操業していました。 

 

海外 2019 Diamec Smart 6 クローラドリル サーフェスアンドエクスプロレーションドリリング部門 顧客事例