2020年1月13日
Al Fajar Holding社は有名な掘削発破会社で、600人を超える従業員を擁し、オマーンとUAEに事務所を構えています。さまざまな背景の従業員が遠隔地で作業を行うため、機材管理に懸念がありました。この問題を解決するには、通信を強化し、生産性を増加するソフトウェアが必要と考えられていました。
同じ頃、エピロックは調査を実施し、My Epirocという新サービスの開発に向けて、お客様の要件を収集していました。My Epirocはお客様が保有する機材効率を改善し、道路上、事務所、ドリルリグなど、どこででも使えるソリューションです。すべてのデータを1ヵ所に収集して、技術者やオペレータの日常的な業務フロー、報告、故障、スケジュール作成、予備部品の注文などを支援します。エピロックは、主要なお客様と協力してMy Epirocを開発しましたが、Al-Fajar社にもパイロットを依頼しました。エピロックのマイニング&コンストラクション部門が、コラボレーションの詳細について、Al Fajar社のサーシャ・ジョヴィッチ氏とエピロックのセルゲイ・イワノフにインタビューを行っています。
Al Fajar社がMy Epirocの開発に参加した理由は何でしょうか？
セルゲイ・イワノフ（SI）：Al Fajarグループとは緊密な関係を構築しており、故障追跡用のソリューションを共同で開発できると確信していました。そこで連絡を取ったところ、関心をお持ちであることがわかりました。サーシャ・ジョヴィッチ氏（SJ）：はい。エピロックや他の顧客と協力してアプリケーションを開発する機会は、とても有意義だと思いました。My Epirocは機械の故障や不具合への対応に役立つという感触がありました。不具合を追跡することにより、オペレータと機械の分析を改善することができるのです。
パイロットの主な問題は何でしたか？ その問題にどのように対処しましたか？
SJ：オペレータのニーズを開発者に伝えるのに、常に苦労しました。我々のケースの場合、エピロックは当社の機材についてすでによく理解していました。当社の役割は、ユーザーの観点から意見を提供し、作業者の行動の追跡や報告に対処する機能の開発に貢献し、事務処理を軽減することでした。
SI：課題の1つに、Al Fajar社が国際的に事業を展開している点がありました。当初英語で作成されたアプリケーションを、多様な文化と言語の背景を持つ社員がいかにして使えるようにするかが課題でした。これに対処すべく、英語能力に依存しないユーザーフレンドリーなインターフェイスを開発しました。
SJ：パイロットでは、工場管理者、オペレータ、その他の関係者がMy Epirocを使用して障害を検出し、プラットフォームを継続的に開発しました。
Al Fajar社にとって、My Epirocの主なメリットは何ですか？
SJ：データは故障の報告だけではなく、予防メンテナンスにも利用できるため、生産性の向上につながります。このアプリケーションを利用することでリアルタイムのデータを手軽に入手し、1ヵ所に収集することができ、日常的な業務がきわめて円滑に進むようになります。機械の保守が改善され、生産性が大幅に向上するため、安全性も確実に向上します。さらに、故障を適切に分析して、必要な予備部品の種類が明らかになるため、不要な部品購入のための費用が削減されます。
SI：このアプリケーションにより、遠隔地のオペレータが不具合を即時に報告できるため、必要なサポートをすぐに提供できます。
