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すべての要件を満たす

実際の採鉱環境で新型の切羽掘削リグの試作品を試験運用することは、エピロックとOroValle Minerals社の両方にとって、大きなリスクではないにしても、大変な作業になることが予想されました。試験運用はちょうど1年前に開始され、学習曲線は、大部分は上昇曲線、ときどき下降という興味深いものでしたが、手本にすべきパートナーシップモデルであることは間違いないという点で両社の意見は一致しています。しかしながら、例えそうだとしても、すべてやる価値があったと言えるでしょうか。試験現場から報告します。
他の事業と同様に、鉱山を運営することはリスクを背負った事業であり、スペイン北部のOroValle Minerals社の金 - 銅鉱採掘でも同様です。同社の現在の戦略と目的は、生産性と鉱物含有量の等級を上げることですが、数メートル採掘するだけで岩盤の地質工学的な品質が変化する複雑な地質や、鉱山が長年にわたって採掘されてきた事実など、鉱山の課題を考えると、それらは至難の業です。

鉱物価格が好調に推移しているなどの外的要因もあるにしても、金と銅はどちらも非常に堅調で、金は前年比6.5%増、銅は1年で15%増です。しかし、OroValle Minerals社を含め、実際あらゆる採鉱事業では、たとえ頑丈で高性能のドリルリグであっても、新型の機械の試験をするだけで満足したり、それに気を取られたりするだけの余裕はありません。
Orovalle customer story, Boomer S2
「私が最も心配していたことの1つは、機械の性能を最大限に発揮できるかということでした。また、このような機械が要求するレベルまでオペレータがトレーニングを受けられるかについても心配でした」と、現在、OroValle社の継続的改善および品質担当チーフを務めるジョセ・ルイス・コンデ氏(以前は製品マネジャー)は述べています。試験に関する打ち合わせは2016年に始まり、2017年4月に機械が最終的に納品されました。

「その機械が自社の鉱山に最適であること、そして生産性や安全性などの重要な面を改善するのに役立つことを確認する必要がありました。いずれにせよ、オペレータの訓練は必要であり、新しい方法を学習しなければなりません。過酷な環境で運用している車両や作業に試験運用の機械を組み込む必要もあり、これらの作業にはすべて時間がかかります」

メーカーのエピロックに求めたのは、実際に行動で示してもらうことであり、新型のBoomer S2で性能向上を約束してもらうことでした。Boomer S2は、同社の採鉱およびトンネル掘削用の最も小型の切羽掘削リグの1つであり、採掘と天盤ロックボルトの両方で作業することで、OroValle社でその性能が試されることになりました。いかなるドリルリグにとっても難しい課題でしたが、プレッシャーはありませんでした。

このようなプロジェクトに計画と時間がかかることは否定できません。OroValle社では、この分野で長年の経験のある掘削オペレータのアレハンドロ・バレラ氏を選び、新型のドリルリグのトレーニングをエピロックで受けさせました。彼を十分に訓練すれば、エピロックのサポートを受けて他のオペレータにもトレーニングできるという考えです。「私たちはトレーニングを受けさせるオペレータを5人選びました。彼らは、機械の扱いに最適であると考えたからです。」バレラ氏は、鉱山の作業は7時間の3交代制で、各シフトに5人の作業員を割り当てていると説明しています。「S2リグを操作できるオペレータが各シフトに常に少なくとも1人いるという考えです。
オペレータを訓練したときに経験したことをバレラ氏に質問すると、「興味深かったのは、若い掘削助手のほうが訓練しやすかったことです。おそらく他の機械の操作経験が浅いので、変えなければならない習慣がなかったからでしょう。オートメーションシステムでは、若い人のほうが確かに吸収しやすいこともわかりました」と、Boomer S2の重要な機能の1つであるリグ制御システム(RCS)について述べてくれました。

海外 地下岩盤掘削 Boomer S2 2019 顧客事例