2020年5月6日
中国の採鉱、採石、建設業に対する環境対策を盛り込んだ新基準によって、多くの小規模鉱山所有者や請負業者は、旧式の機材とともに業界から一気に姿を消しました。南京安城鉱業有限公司（通称、安城）は、1972年に設立された明かり掘りの請負企業で、南京から中国各地へ着実に事業を拡大してきました。
安城は江蘇省のGreen Mining and Master Blasting Company（環境にやさしい採掘と卓越した発破技術をもつ会社）の最高資格を獲得しています。弾薬破壊で公安局との協力に成功し、現在では中国の発破業界において重要な役割を果たしています。
バオタ丘陵採鉱地は南京市の北西に位置し、市内からわずか40 kmのところにあります。鉱山は住宅地に近いにもかかわらず、大気汚染により地域住民に影響を及ぼすことはありません。採掘現場に入ると、鉱山というよりは緑豊かな庭園のように見え、露天の傾斜路の両側に緑の木々や植物が植えられています。遠く離れた場所にある採掘を終えたベンチは平坦で緑に包まれ、露天採掘や採石場の一般的な認識とは対照的です。
安城の採掘および発破作業の処理能力は、2008年にエピロックから購入したドリルリグにより実現しています。機材構成は、FlexiROC T35、FlexiROC D50、およびPowerROC D45です。石灰石の採石場は年間最大1,400万トンの生産能力があります。南京で設計および製造されたPowerROC D55ドリルリグ2台の導入により、粉じんは最小限に抑えられ、高い生産性と良好な作業環境が実現しました。
PowerROC D55は、標高250 mの標準的な気温という好条件の石灰石採石場で使用されています。このドリルリグは、優れた性能と高い信頼性を持ち、1時間あたり35リットルの低燃費とともに、年間最大98%の稼働率を実現しています。PowerROC D55は、60～80 MPaの岩盤条件において140 mmのさく孔が可能で、毎時40 mの最大さく孔速度を達成し、高い年間生産性を維持しています。リグは、4 x 6 mのドリルパターンを使用し、高低差20 mのベンチで使われています。
簡単な操作
南京にあるエピロック製品会社のビジネスラインマネジャー、シュウ・ウェイウェン氏が指摘するように、ダウンザホールのサーフェスドリルリグであるPowerROC D55は、90～165 mmの高いさく孔性能と低い総所有コストの両方を提供します。"PowerROC D55は構造が単純なので、操作と保守が容易で、お客様に大変喜ばれています。エピロックの技術に裏付けされた信頼性の高いコンポーネントは、高い可用性を実現し、お客様のビジネス拡大に必要な高い生産性を確保します。" "RHSおよびダウンザホールドリリング法により、非常に高品質で直線的な穴を開けることができます。"と、シュウ・ウェイウェン氏は付け加えました。安城のゼネラルマネジャー、ワン・シェン氏も同様に評価し、次のように付け加えています。"鉱業および建設業のトップ企業であるエピロック製機器の性能を信頼しています。私たちの強固な協力関係は、前任のゼネラルマネジャーから始まり、以来、当社は信頼性の高さで定評のあるドリルリグを続けて注文しています。"
"エピロック製品の集塵システムのおかげで、我々はGreen Mine Starやその他の栄誉ある賞を政府から授与されました。"と、ワン氏は続けます。"当社は江蘇省で唯一、中国国内の電子式起爆装置を推進しており、これはエピロックの機器とともに、当社の特徴である環境にやさしい鉱山環境に寄与しています。この協力関係により、サステイナブルな生産性に対する当社の目標に向かって、引き続き前進していけるよう望んでいます。"
採石場の馬車馬
効果的な配置により、石灰石採石場ではPowerROC D55が常時3台稼働しています。もう1台の油圧式サーフェスドリルリグPowerROC D45は、国の水保全プロジェクトにおいて秦淮河の省の水路を安城が作るために、強力でタイムリーな助っ人として使われています。安城の現場設備担当主任であるショウ・ソウジュン氏は次のように言っています。"1日3シフトで年4,800時間のエンジン稼働が可能なドリルリグの優れた可用性には驚きました。これが現場で馬車馬と呼ばれている理由です。"彼は続けます。"FOPSとROPS認定を受けたキャビンのエルゴノミック設計を高く評価しています。もし重機がベンチで横転しても、キャビンが操縦者を怪我から守ります。ドリルリグはシンプルな設計で、操作とメンテナンスが容易です。
このリグは定期メンテナンスを年12回行うことで、1日20時間の稼働が可能です。"このパートナーシップとエピロック製品の継続的な使用、および最先端の生産性と将来の事業にとって新たなベンチマークとなる"環境に優しい鉱山"という特徴を掲げて、安成は中国全土への事業拡大に向けた準備を整えています。
