エピロックの機械を使ってグリーンランドに新空港を建設するMunck Engineering社

2021年10月4日

デンマークのMunck Group社は、1年365日、1日24時間、機器を稼働させる氷上のミッションに挑みました。 
Top Manager and great view

「私のオフィスからの眺めは世界一です」とRasmus Schmidt-Petersen氏は言います。 毎日、太陽が氷山に昇っていき、氷山に沈んでいくのを見ることができます。」 


彼が、グリーンランドの西海岸にある人口4500人の自然豊かな村、イルリサットに来て、ちょうど1週間が経過しました。 彼は、この新空港と、首都ヌークの新空港の両方の建設を担当するトップマネージャーとして、それぞれの現場を行き来しています。 


「プロジェクトに携わる人たちの多くは、グリーンランド人です。 できるだけ現地の人たちを採用するようにしました。 私たちがプロジェクト全体に関与し、雇用機会を提供することが重要です。 しかし、多様なスキルと多くの労働者が必要とされるため、労働者の大半は海外から来ています。」

1,200万立方メートルの岩石を発破します。

寒い時期に達成するのは、並大抵のことではありません。 現在進行中の第一段階では、合計1,200万立方メートルの岩石を発破します。 各現場にて、それぞれ6地点で行います。 これが完了すると、実際に空港を建設することになります。 Munchグループでは、電気工事と配管敷設を除いて、ほとんどの作業を自分たちで行っています。 

 

 

Manager at Munck Group

"私たちは 24 時間体制で働いています。 掘削、発破、建設。 オペレーターは、1週間に6日、8週間にわたり、長時間働きます。 その後で、 2週間の休暇を取ります。"

Rasmus Schmidt-Petersen ,Munck グループ、トップマネージャー
おかしいと思うかもしれませんが、Rasmus Schmidt-Petersen氏によると、多くのオペレーターは、楽しんで働いており、もっと働きたいと思っているそうです。 

  「彼らの多くは家族から離れて仕事をしていますが、可能な限り仕事に打ち込みたいと思っています。 でも、私たちは、それはやめさせます。 これは主に安全上の理由によるものです。 疲れているときには、作業してはいけません。 さらに、全体的な健康状態にも注意しなけれはいけません。」

グリーンランドの岩石は、他とは違います。

このプロジェクトでは、人材の確保が課題となりました。 一度に多くの人員を必要としただけではなく、グリーンランドの岩石は、ヨーロッパの多くのオペレーターが慣れ親しんでいるものとはかなり異なっています。 また、親しい人たちと離れ、異なる環境で生活することへの覚悟も必要でした。 


 「しかし、ここでの仕事に応募してきた人たちの多くは、母国ではできないことをしたいと思って応募してきたのです。   それはつまり、グリーンランドの自然環境を体験することです」と、Rasmus Schmidt-Petersenは説明します。

エピロックは、最初からこのプロジェクトに関わっていました。

エピロックは、Munck社が入札を勝ち取る前からプロジェクトに参加していました。  

「このプロジェクトに関して、リグの提案依頼を受けたため、私はデンマークにあるMunck社の本社まで車で行き、何台のエピロック製リグを用意できるかに基づいて、何台のマシンが必要になるかを一緒に考えました」と、エピロックのセールスエンジニアであるPeter Beckmanは説明しました。 

 

取引の結果、Munck社は、SmartROC T40マシンを5台、FlexiROC T30マシンを2台購入することになり、前者のマシンは騒音軽減装置を装備することになりました。 

 

ヌークの空港は市街地の中にあるため、掘削はできるだけ住民の迷惑にならないようにすることが重要でした。 私たちが納入したリグは、モーターに最新の技術を採用し、油圧システムには、従来のものよりも環境に優しい生分解性の作動油を使用しています」と彼は続けます。

Rig in sunrise

最高の機械に投資するMunck

マシンは、およそ24時間365日稼働しているので、その間ずっとベストな状態を維持することが重要です。 継続的なメンテナンスに対応するため、Munckの技術者3名からなるメンテナンスチームが、スウェーデンのエピロックにてトレーニングを受けました。 

継続的なメンテナンスに対応するため、Munckの技術者3名からなるメンテナンスチームが、スウェーデンのエピロックにてトレーニングを受けました。   


「彼らは、エピロック社の推奨する方法で機械のメンテナンスを行う責任を負っています。 しかし、私たちはエピロックの技術者やセールスエンジニアとも緊密に連絡を取り合っています」とRasmus Schmidt-Petersen氏は言います。 

 「ここのところ、COVID-19のために、エピロックの技術者たちが私たちをサポートすることができなくなり、困った状況が生じたこともありました。   それ以外は、仕事は順調に進んでおり、生産量もかなり多くなっています。

地域社会に貢献する

これらの2つの空港を建設すべきかどうかは、グリーンランドだけでなく世界中で長い間議論されてきました。 氷床が縮小を続けている場所で、航空産業に投資することに対して、批判的な人たちも多くいます。 

 

「優れたインフラは社会の発展に欠かせないものであり、グリーンランドにとっても良いことだと思います。 また、グリーンランドの人たちには、私たちが、企業として、コミュニティに貢献していると感じてもらえたらと思っています。 私たちは、コミュニティに、雇用と機会を生み出しているからです。」

写真: Angu Motzfeldt

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