ポイント:新型ドラムカッターVC 2000は削岩作業で、その威力を発揮します。

2023年1月19日

エピロックのドラムカッターVC 2000は解体作業や掘削作業の効率を一段階引き上げます。カッティングヘッドをV字型に配置することで、オペレーター・環境・運搬物の保護に加え、高効率・低コストといった先駆的な性能を実現しています。Siegen-Süd付近の高速道路A45沿いにある貯水池の岩盤除去作業を見事にこなしたことで、主要パートナーであるStraßen- und Tiefbau GmbH Kirchhundemとエピロックの正規ディーラーであるmaschinen + technik Sauerlandの双方に、その優れた機能性と使いやすさを印象づけました。

卓越した精度と堅牢性 - 過酷な使用にも耐え、スムーズな業務遂行を実現

ボルボ 30トン トラック・ショベルに搭載されたVC 2000

山岳地帯のSiegenにある高速道路A45の頂にある雨水貯水池での岩石除去は、繊細さを必要とする作業でした。建築当局からは、斜面を擁壁で固定するようにとの指示がありました。前面には岩石があり、コンクリートパイルで作られた壁を傷つけないように、高い精度と洗練された技術を用いて取り除かなければならなかったのです。岩石の硬度に対応でき、狭い場所でも確実に作業できるドラムカッターが必要でした。エピロックのVC 2000は、事前に様々な20-40トン クラス油圧ショベルでテストされていましたが、主にボルボの30トン トラック・ショベルでテストされ、複雑な要件を完全に満たしていました。除去は迅速かつ容易に行うことができ、工事は2週間程度で無事に完了することができました。

 

お客様は、効果的で、何よりも効率的な施工に満足され、低振動・低メンテナンスのドラムカッターの性能に感心されていました。建設プロジェクトを担当する組織として、老舗企業であるKirchhundemは、専門知識と最新技術への理解をもってプロジェクトに臨みました。地域の自然や環境を守る必要があることも一つの要素でした。最新のドラムカッターを使用する前に、土壌や岩石を汚染しないよう、用途に最適な生分解性のバイオ油圧オイル「パノリン」を使用しました。 Sauerlandの企業は、通常、掘削機とアタッチメントを、油圧式オイル・クィック・カップリング・システムとパノリンバイオ油圧オイルで運用しています。

卓越したイノベーション:考え抜かれたデザインが印象的なVC 2000

Vcutter VC 2000 は、その考え抜かれたデザインが印象的です

シンプルな変化で大きなインパクト - これがVC 2000の進歩を簡潔明瞭に言い表しています。一目でそれとわかるV字型の特徴が、お客様の期待に応えます。シンプルでありながら、卓越したレバレッジと優れた性能を兼ね備えています。まず始めに注目すべきは、新しいドラムカッターを使うことで、時間とお金を節約し、エネルギー使用量を最大40%削減できるという事実です。特別な設計によって、通常のように左右のドラムの間に物体が溜まることなく、平らな面に切削できます。つまり、傾斜したカッティングヘッド(特許出願中の技術を用いています)により、物質はドラムカッターの中央で完全に除去され、旋回切削が不要になります。これにより、ジグザグに切削することが不要になり、従来よりも速く、正確に掘削することができるようになりました。VC 2000は、従来型設備のショベルやトレンチバケットのように直進させることができ、AからBへの移動が効率的かつ容易に行えます。

 

もちろん、従来的な横型ドラムカッターのように、対象物の表面を除去するための旋回式カッターとして使用することも可能です。さらに、V-テクノロジーの利点は、例えば、供給ラインを定期的に掘削する際に明白となります。この場合、ドラムカッターは油圧ショベルと向かい合うトレンチバケットのように動作することが可能で、岩石やコンクリートに深く垂直な溝を作ることができます。ちなみに、この新製品は水中でも動作し、水深30mまでなら追加装備や改造なしで使用できます。

多彩な用途に加え、さらなるイノベーションも

VC 2000ドラムカッターの用途を紹介した写真

革新的なVC 2000は、特に、岩石やコンクリート壁のような硬い表面のプロファイリングに最適であるだけでなく、凍土や採石場の軟岩の掘削、一般的な解体作業にも適しています。稼働時間を延ばす堅牢なハウジング設計や、メンテナンス・フリーのメカニカル・シール・システムを採用した耐久性の高いドライブ・シャフト・ベアリングに加えて、生産性の向上とモーターの耐用年数の延長を実現する高適応性・高トルクのギア・モーターも備えています。また、動力伝達を最適化する極めて安定したギアにより、エピロック製品に期待されている信頼性を確保しています。新開発のドラムカッターは、直感的な使い勝手を実現し、搭載する油圧ショベルの保護を実現しています。これにより、ダウンタイムやメンテナンスの低減につながり、VC 2000は長期的な投資に値するものとなっています。

 

VC 2000は、掘削時に特に有効性を発揮する頑丈なプロ・ブラケット・コンソールや、完全油圧式チェンジャーと組み合わせて発売されます。油圧ホースは、ドラムカッター・エクステンション・アーム中央後部にあるアダプタープレートを通るよう配置されており、切削した岩屑やほこりの侵入から効果的に保護するとともに、機械的ストレスも低減しています。

エピロックは、持続可能な社会の重要な参加者であり、鉱業およびインフラ産業における世界的な生産パートナーです。画期的な技術を駆使して、エピロックは、明かり掘り用のドリルリグ、岩盤掘削、地表および地下用途向けの建設設備やツールなど、革新的で安全な機器を開発・生産しています。また、世界クラスのサービスとアフターマーケットサポート、さらに自動化、デジタル化、電動化のためのソリューションも提供しています。エピロックは、スウェーデンのストックホルムに拠点を置き、2020年の売上は360億SEK、熱意のある14,000人を超える従業員を雇用し、150か国以上でお客様とサポート・協力関係を築いています。詳細は、www.epirocgroup.comをご参照ください。

 

エピロックのツール & アタッチメント部門は、削岩ツール、探査掘削ツール、地盤支持装置、および油圧アタッチメントツールを開発、製造、販売しています。本製品は、岩盤掘削、採鉱、建設、解体、リサイクルに使用します。また、同部門は関連サービスも提供しています。6大陸に生産施設を展開し、スウェーデンとドイツに主要施設を保有しています。詳細についてはwww.epiroc.comをご覧ください。

VC range 2023 顧客事例