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SmarROC D50 in France (EPC)

新しいソフトウェアアップデートで、SmartROC D50 ダウンザホールドリルリグの生産性が向上

2025年9月10日

EPC グループは、エピロックによる最新ソフトウェア搭載 SmartROC D50 で、フランスの石灰岩採石場において大きな成功を収めました。
EPC Software with operator
エピロックは、2025年後半に、SmartROC D50 サーフェスドリルリグ向けの新しいソフトウェアアップデートを導入する予定ですこのパッケージは、リグコントロールシステム (RCS) に新しい機能を追加します。自動化の向上、燃料消費量の改善、メンテナンスの低減により、コストを削減します。

ソフトウェアの導入は8月に予定されていますがヨーロッパのとある大手請負業者では、すでにそのメリットを享受しています。

フランスの掘削請負業者である EPC France は、SmartROC D50 掘削リグ所有者向けにエピロックが新しく開発した RCS ソフトウェア 6.29.5 をテストしたところ、結果は良好でした。8月に導入予定のこのパッケージは、リグの自動化機能、エネルギー効率、および総運用コストの改善を目的として開発されたものです。

 

27か国で採掘、採石、解体、爆薬製造を展開する EPC グループによると、このパッケージは、その目的を果たすだけでなく、それ以上の働きをしてくれています。

 

現在、EPC France は、エピロックの SmartROC D60 を1 台、SmartROC D50 を3台、計4台の SmartROC ドリルリグを、フランス国内の4か所で運用しています。車両群には、エピロック製 FlexiROC ユニット数台も含まれています。

SmarROC D50 with operator at EPC

さらなるコスト削減を実現

 

新しいソフトウェアを導入した SmartROC D50 を3か月間テストした結果、EPC France では、性能、生産性、コストの大幅な改善が確認されました。


技術マネージャーの Régis Hutin さんは言います。


 
「私たちが SmartROC D50 を選んだもともとの理由は、HNS(ホールナビゲーションシステム)を搭載していたためです。これは、お客様から発破孔せん孔の精度向上を求める要望がますます高まっていたためです。このリグの自動化により、ドリルアクセサリーの摩耗が減り、燃料消費量も低減できたので、約10%のコスト削減につながったことが、すぐに判明したのです。

Portrait EPC Techinchal Manager

"この新しいソフトウェアリリースにより、圧縮空気をハンマーに迅速に供給できるようになり、オペレーターはエアフローを調整する必要がなくなりました。ハンマーへのエアフローが自動的に調整されるため、岩石の状態に応じてハンマーを最適化できるのです。"

Régis Hutin ,技術マネージャー、EPC France

「この新しいソフトウェアリリースにより、圧縮空気をハンマーに迅速に供給できるようになり、オペレーターはエアフローを調整する必要がなくなりました。ハンマーへのエアフローが自動的に調整されるため、岩石の状態に応じてハンマーを最適化できるのです。」

「フィールドテスト期間中、新しいソフトウェアを搭載していない SmartROC リグと比較して、燃料消費量が約5%減少しました。これにより、年間15~20%の運用コスト削減が見込まれ、有望なスタートを切ることができました。」


2024年5月から SmartROC D50 を運用している Jonathan Sequin さんは、これは EPC France のオペレーターにとっても有望なスタートであると語ります。

Open pit France EPC

自動エアフロー管理システム

 

Sequin 社は、主にフランス北部のカリエール・ドゥ・ドムピエールおよび CBS に所在する石灰岩採石場で活動しています。同社は、SmartROC D50 を用いて、深さ17 m、直径115 mmおよび127 mmの穿孔作業を700時間以上実施してきました。


「私にとって、このリグと、私がトレーニングを受けた FlexiROC との主な違いは、搭載されているすべてのシステムと先進技術、特にHNS(ホールナビゲーションシステム)です。非常に正確な位置を保つことができるので、私は本当に魅了されました。リグが自動的に掘削をすべて行ってくれる自動モードも、素晴らしい機能です。


「新しいソフトウェアのおかげで、さらに性能が向上しています。特に自動エアフロー管理システムが優れています。自分で調整する必要がなくなり、燃料消費量も少なくなりました。」

SmartROC D50 at EPC

旧モデルと新モデルの比較

 

SmartROC D50 のもう一つの利点として、技術マネージャーの Régis Hutin さんは、EPC France がドリルアクセサリーの摩耗を大幅に低減できた点を挙げています。


「SmartROC D50 では、使用2年目で消耗したロッドは1セットのみであったのに対し、FlexiROC では約2.5本でした。つまり、ツールの消費量を50~60%削減できたということです。これは私たちにとって大きなメリットです。」  


新しい RCS ソフトウェア6.29.5は、2025年8月27日から、すべての SmartROC ダウンザホールドリルリグでご利用いただけます。 

SmartROC D50 鉱業 France 海外 サーフェスアンドエクスプロレーションドリリング部門 顧客事例