掘削生産性の向上を目指してQEDとエピロックが提携
掘削業界で50年を超える経験を有するQuest Exploration Drilling(QED)社は、アジア太平洋地域で資源エネルギー企業に掘削サービスを提供している著名な先駆的企業です。さらに、スキルと最先端の機器を駆使して、現在の名声を築き上げました。エピロックはこれを高く評価しています。効率に優れた、最高の技術を採用した掘削機器を提供することにより、QED社の事業を補完して、持続的なパートナーシップを築いています。
QED社の掘削専門技術者でマネージングディレクターのアラン・ブラックレイ氏との面談で、エピロックのDiamec Smart U6導入により、生産性が大幅に向上した経緯を伺いました。
機器更新の機会に、QED社はエピロックのDiamec Smart U6を購入しました。この製品は、高性能を実現すべく設計され、安全性と人間工学を重視した坑内コアドリルリグで、フィリピンで実施する50,000メートル以上の地下掘削プロジェクトに採用されました。
「入札時、競合他社は機能性に優れるものの、市販の新製品に比べて生産性に劣る機器を提案していました。自社の差別化ポイントを認識した上で、このケースでは、安全性に対する高い要求事項を念頭に、最新技術とオートメーションで攻めることにしました。そこで、優れた生産性、安全性、自動化を実現するロッドハンドリングシステム装備のDiamec Smart U6ドリルリグを選択しました」と、ブラックレイ氏は誇らしく明かしました。
QED社は、エピロックのDiamec Smart U6の優れた技術と生産性を称賛しています。
Q:エピロックのDiamec Smart U6は、QED社の生産性と運転コストにどのような影響を与えましたか。
A:導入時に、新しい地下鉱山の操業開始に遅延が生じ、予想に反して掘削条件を正確に把握できませんでしたが、U6 Smartドリルは稼働直後から利益を生みました。一例として、ロッドハンドラを使って孔内の水流を安全に管理できる点があります。発破時に作業員が避難した時にも、自動掘削が可能なため、生産性が向上します。従来坑内で使っていたリグに比べて、Smart U6リグは生産性の面ではるかに優れていると確信しています。最適な条件では、Diamec Smart U6は1シフトに掘削距離90 mの記録を達成しました。
Q:これまで使っていた掘削機器よりもエピロックのDiamec Smart U6ドリルを選んだのはなぜですか。
A:エピロックは最高のソリューションを提供してくれます。非常に優れた機器を提供するメーカーは他にもありますが、エピロックは当社のニーズにぴったりの高度で信頼性の高い技術を有しています。また、エピロックは予備部品の在庫も豊富で、フィリピン駐在のサービス技術者が機械的なサポートも提供してくれます。問題が発生した際にも、休止時間を抑えることができます。機器の性能にかかわらず、問題は時々発生するものですが。
Q:エピロックのDiamec Smart U6の性能に対して、10段階評価で満足度はどのくらいですか。
A:完璧はありえないため、10段階評価では8の評価です。「ただし」、この製品は性能も、生産性も非常に優れています。
Q:今後のプロジェクトでは、エピロックから製品を購入する予定はありますか。購入するとすれば、どの製品ですか。
A:はい、そのつもりです。この鉱山の整備が進むのに伴い、QEDはエピロックのドリルを追加で購入しました。U8 Smartドリルです。Diamec U8 Smartは、Diamecファミリーでも大容量の製品で、Diamec Smart U6が900 mなのに対して、Nサイズのホールでは1,600 m掘削できます。容量以外では、機能と技術は同等です。よりパワフルなリグを活用して、当社はお客様にさらに優れたサービスを提供しています。
QED社は「危険の低減」を推進しています。請負業者を考慮する際、お客様は安全性を重視して選択するからです。
Q:エピロックのDiamec U6 Smartリグでは、どの側面が利便性と安全な操作性に貢献していますか。
A:リグの自動操作機能により、生産性が大幅に向上しています。さらに、Diamec Smart U6は高度なリグ制御システムを装備するため、安全距離から掘削作業をすべて自動化できます。ロッドハンドラ装備のDiamec Smart U6がなければ、水圧のため、せん孔はできなかったと思います。ロッドローダを備えるため、内管とドリルパイプをロードして、水圧から守ります。この製品がなければ、非常に危険な作業です。
Q:エピロックのDiamec Smart U6は、QED社の「危険の低減」目標にどれほど貢献していますか。
A:世界各地の他の鉱山で、過去にこのような困難な状況で掘削作業を実施して死亡事故に至った例があります。死亡事故は完全に防がなければなりません。Diamec Smart U6の導入により、死亡事故の可能性も回避することができました。安全距離を保って操作でき、特に水圧が高い現場では手動操作は不要です。
Q:エピロックのDiamec Smart U6は、貴社のコアバリューである「環境保護に責任を持って取り組む」に一致していますか。
A:電動リグなので、坑内で操作しても排出ガスは発生しません。これは、従業員の健康にも重要です。
新たなマイルストーンとして、ブラックレイ氏は、ハイテクを採用したエピロックのDiamec Smart U6とU8の導入により、QED社に21世紀がもたらされたと感じたそうです。
Q:Diamec Smart U6のどの機能がQED社の地下鉱物探査に適していますか。
A:コンピュータ操作なので、さく孔に最適なパラメータを設定して、機械的完全性とドリルビット寿命を保護できます。発破時に坑内から避難しなければならない場合にも、ドリルを自動操作にしておけば済みます。坑内に戻ると、掘削は完了して、ドリルが(自動的に)停止しているため、後は内管を引き抜くだけです。
Q:ハイテク機器はオペレータにも便利ですか。
A:コンピュータにより自動化された機械は当初、複雑に思えましたが、フィリピン人オペレータにも受け入れられています。とても気に入ったようです。QEDは当初、エピロックのコンサルタントの支援を得て、ドリル作業者を対象にトレーニングを実施し、機器の性能を最大限に活用できるスキルを身に付けさせました。
「技術は刻々と変化します。今この種の機器を使い始めなかったら、いつ始めるのでしょう」と、ブラックレイ氏はチームメンバーに質問しました。一部にはややためらいがありましたが、ブラックレイ氏は次のように断言しました。「この機械を購入し、QEDに21世紀をもたらします」